前回の記事では時代とともに変わる「身体の健康常識」についてお話ししました。
今回は一歩踏み込んで、整体の研修でもいつも講師の先生が口にされる「常識を疑うことの本質」。
そして私が実際に体験して大きな衝撃を受けた「ある有名なトレーニングの常識」について書いてみたいと思います。
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整体の成果を高める「それって本当にそうなの?」という視点
研修の中で講師がいつも話すことのひとつに「常識を疑おう」という言葉があります。
今まで「これでよし」「そうするものだ」と当たり前に思われてきた施術のやり方、業界の前提や習慣、考え方。
そこに一歩引いて、「それってホントなの?」という視点を入れてみようよと。
これはビジネスでの成功や、世の中のヒット商品開発の現場でもよく言われることですよね。
実はこれ整体の現場にも全く同じことが当てはまるもので、施術効果や成果の圧倒的な見直し(クオリティ向上)につながります。
なんとなくで終わらせない!必要なのは「客観的な検証作業」
では常識を疑った上で次に何が必要なのか。
それは徹底的な「検証作業」です。
何か施術やワーク、トレーニングをしたあとに「なんとなくいい感じがする」「ふっと脱力感がある」となったとき。
その感覚や感想だけで終わらせてはいけません。
その心地よさは自分だけの「主観」なのか。
それとも、周り(客観)から見ても明らかに変化していることがわかるのか。
実際に検証作業をしてみることが必要というお話でした。
具体的には何かをする前に比べて、以下のようなポイントを細かくチェックしていきます。
- 投げる、動く、押すなどの「動き」がやる前に比べてやりにくくなっていないか
- 身体が一時的に弱くなって(踏ん張りが効かなくなって)いないかどうか
- さっきまでスムーズにやれていた同じことが、できなくなっていないか
どれだけ本人が「良くなった」と感じていても客観的な動作テストで体が動きづらくなっていたらそれは本当に体に良いアプローチとは言えません。
施術やワークの効果を正しく検証するために
例えば整体などの施術系やトレーニングの場合。
世間の常識やセオリー通りにやる方が実際の身体の反応や施術効果、パフォーマンスが良いのであればもちろんそのままで構いません。
しかしもしセオリー通りにやっても違う結果(効果が出ないなど)になるのなら、常識をいったん横においてみる。
そして新しいやり方を取り入れて、身体がどのようにポジティブに反応していくかを丁寧に観察していく。
そんな「常識を疑い、客観的に検証する」というプロとしての姿勢の大切さを私は研修の中にある「ある有名すぎるトレーニング」を通して、身をもって体験させてもらいました。
専門書やプロの主張すら「違うのではないか」と言える視点
研修の最中、講師の先生からあるトレーニングについての解説があったとき。
私は思わずこう問いかけてしまいました。
「えっ!それってやらないほうがいいんですか?」
「でも、それやるときって通常だと〇〇しますよね?」
なぜなら学校で使うような専門書にもそう書かれているし。
多くの高名な専門家たちも「〇〇すべし」と声を大にして主張しているのが業界の絶対的な常識だからです。
しかし講師の先生はあっさりとこう言いました。
「そう言われているけれど、たぶん違うと思います」
「そうやらないほうがいいんじゃないかな」
納得せざるを得ない「客観的な根拠と理屈」
もちろん、ただ感覚だけで否定しているわけではありません。
そこには圧倒的な検証と理屈がありました。
どちらのやり方が本当に効果的なのかを実際に比べて、結果を見る。
自分一人の体だけでなく、他の人でも同じような結果になるのかどうかを徹底的に確かめる。
結果を正しく見極めるための高い力量(観察眼)があって初めてわかること。
講師の先生にはそれがあるからこそ、世間の常識の盲点に気づけたのです。
目の前で示された、ぐうの音も出ないほど納得できる根拠と理屈。
「効果的だと思って今まで一生懸命やっていたことが、実はあまり意味がなかった(むしろ逆効果だった)かもしれない……」
と気づかされ、正直その場ではガックリしてしまいました(苦笑)。
しかし間違った常識に縛られたまま突き進む前に、早い段階で知ることができて本当に幸運でした。
すぐに軌道修正。
本当に効果的なやり方で自分のトレーニングを再開できることに感謝しています。
次回予告:
(常識を疑う人だけが「最善の形」に到達できる)
世間が「これが正しい」と盲信している中で、一歩引いて検証を繰り返す。
この姿勢こそが、新しい道を切り拓く鍵になります。
次回の最終編では「なぜ常識を疑うことで新しい技術が生まれるのか」。
そして私が専門学校時代に講師からかけられた今でも胸に残り続けている大切な言葉についてお話しします。
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【この記事を書いた人】
整体師
松本健之
JCC池袋整体院(旧日本カイロプラクティックセンター南池袋)で13年勤務。
独立して池袋整体ゆっくりをオープン。
数多くの整体セミナーを修了し、現在も施術や身体操作の学びを継続中。
ヨガや太極拳で学んだ経験も施術に活かしている。
