情報更新日:2026年6月23日

内臓マニピュレーション研修で私が目撃した本物の技術丨池袋整体ゆっくり

信頼できる「同じ恩師」から内臓マニピュレーションを深く学ぶ  


 

私がこの研修に参加した理由は3つあります。

 

  • いまの施術をさらに深く、確かなものにする
  • すべての基本となる「触診能力」を高める
  • 前回のクラニオ研修と同じ信頼する講師に習えるから

 

あれもこれもと安易に手技を広げるのは、私のスタイルではありません。

 

施術の土台となる「触診の精度」と「施術者としての身体のコントロール」を何よりも最優先にしています。

  

 

 

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⚠️ ご来店いただく皆さまへ大切なお知らせ

 

「内臓マニピュレーション」という独立した施術メニューはありません。

 

ではなぜ学ぶのか?

それは、いつも通ってくださっているご常連の方で既存の筋肉や骨のアプローチだけでは症状緩和が難しい局面に出会ったとき「引き出しの奥にある切り札」として役立てるためです。

 

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「腸もみ」や「お腹マッサージ」とは根本から違います  


 

「内臓の整体」と聞くとテレビや雑誌でよく見る「腸もみ」や「デトックスマッサージ」をイメージされるかもしれません。

 

グイグイとお腹をほぐして、便通や腸の働きを整えるものですね。

 

今回私が参加している研修は、そういった流行りのリラクゼーションとは一線を画すものになります。

 

 

技術の正体:内臓の声を聴く「リスニング(傾聴)」 


 

通常の整体では、手で触れてお体の情報を集めることを「触診(しょくしん)」と呼びます。

 

しかし内臓マニピュレーションの世界での呼び方は「リスニング(傾聴)」。

 

 

講師はこう教えてくれました。

 

 

「人間の大切な内臓に対して、力づくではなく、敬意を払って耳を傾けるという意味で昔からそう呼ばれているんだよ」と。

 

 

 

なぜ内臓が歪むのか?「管(くだ)」の構造から考える理由 


 

イメージしやすいように胃や腸などの「消化器系」を例にお話ししますね。

 

内臓の大きな特徴は、一本の「管(くだ)」であるということです。

 

口から入った食べ物が肛門から出るまですべての通り道は繋がっています。

 

 

この一本の長い通り道の中で

 

  • 構造的にどうしても負担が集中しやすい場所
  • 重力や姿勢によってギュッと力がかかり続けてしまう部分

 

 

こういった場所には、気づかないうちにジワジワと「歪み」が蓄積していきます。

 

 

管が歪めば、当然消化する力が落ちてしまったり内臓そのものがダメージを受けたりします。

 

この目に見えない「内臓の歪み」を繊細な手の感覚だけで優しく整えていくこと。

 

 

それが今回の研修の目的です。

 

 

骨や筋肉だけでは届かなかった「深い不調」を軽減するために 


 

内臓の歪みを整えることで内臓本来の働きや、身体の内側から湧き出るエネルギーを高めるメリットがあります。

 

それだけでなくこれまでの「筋肉をほぐす」「骨盤を整える」といった外側からのアプローチだけでは、どうしても一歩届かなかったような根深い頑固な症状を軽減できる可能性を秘めています。

 

対象となる範囲は全身におよびます。

 

  • 泌尿器系(膀胱や腎臓など)
  • 消化器系(胃・肝臓・腸など)
  • 呼吸器系(肺や横隔膜など)
  • 婦人科系(子宮など、女性特有のお悩み)

 

 

プロとして絶対に譲れない禁忌の重要性 


 

内臓へのアプローチは特効薬ではありません。

 

「誰にでもどんな状態のときでもやっていいもの」ではないのです。

 

 

研修では特定の症状がある場合は絶対に施術をしてはならないという「禁忌(きんき)」について叩き込まれました。

 

仮にヒアリングの段階でご本人が「大丈夫です」とおっしゃっていても手のひらの感覚(触診)でその危険な兆候を察知したならば施術を中止し、医師の検査を勧めるべきだと習いました。

 

 

これはお客さまの大切なお体を預かるプロとして重要で破ってはならない一線です。

 

 

さらに、講師はしっかりとした強い口調でこういいました。

 

「ある特定の反応が強く出る部位の施術については、今回の研修では教えないよ!」

 

その理由はシンプルに生半可な技術で行うと「危険だから」。

 

指の使い方が極めて難しくリスクと難易度が跳ね上がるその部位は、安易にセミナーで切り売りするべきではないという講師のプロとしての倫理観を感じました。

 

 

 

お金のためではない。世界的な権威の技術を受け継ぐ講師の背中 


 

今回お世話になった講師について。

 

内臓マニピュレーションの世界的な権威である「ジャン=ピエール・バラルD.O.」の助手を務め、長年オステオパシーなどの臨床を積んでこられた凄腕の先生です。

 

繊細な優しいタッチはもちろん、必要に応じた強い圧の施術まで使いこなす方です。

 

 

世の中の多くのセミナーは時間通りにササッと進み、置いてけぼりになることも少なくありません。

 

 

しかしこの講師は「ただお金をもらえればいい」というスタンスとは無縁でした。

 

「参加した全員に現場で本当に使えるようになってほしい」

 

 

そんな強烈な熱意を持って、私たちが可能なかぎり理解し納得できるまで付き合ってくれる取り組みをされています。

 

 

 

お腹の奥深くへ潜る練習風景 


 

研修では、いきなりお腹をグイグイ施術するようなことはなし。

 

なぜなら内臓の正確な位置や状態を知覚できていなければ、どんなアプローチをしても効果が出ないから、だそう。

 

そのため効果的な触診(リスニング)をするための泥臭い実技に、大半の時間が割かれました。

 

  • 指の形、手のひら、ときには肘まで総動員する使い方のコツ
  • 優しく触れながらも体の軸をブレさせないための安定感
  • 相手の体との「つながり」を切らさない意識
  • ただ「眺める(全体を見る)」のと「探る(深部を見極める)」の違い
  • 浅い圧に見えて組織を傷つけずに奥深くへ到達する独自の圧のかけ方

 

仰向けの参加者に私は決まったポジションで深く腰掛ける。

 

そこから静かにお腹に手をのせ、内臓の声を聴く「リスニング」が始まります。

 

 

胃、十二指腸、小腸、大腸といった消化器系から肝臓さらには背中側にある腎臓や膀胱まで。

 

体を立体的な3Dとして頭に描き、それぞれの臓器が「どれくらいの深さにあるのか」を正確に指先で捉えていく地味な練習。

 

お腹の奥で「ここが何かおかしいな」「問題がありそうだな」という違和感に神経を集中させるトレーニングを何度も繰り返していくのです。

 

 

繰り返しのダメ出しの先にあった講師の嬉しい一言 


 

講師から何度も厳しいダメ出しを叩き込まれていたある日のこと。

 

いつものリスニングを実践していると、講師が嬉しそうな笑顔でこう言ってくれたのです。

 

 

「うん、いまのだと60点はあげられるかな。そんなに悪くないね」

 

「すごい上達してるよ。初回の頃とは比べものにならないくらいに」

 

 

いつでも「愛のあるダメ出し」は大歓迎のスタンスで挑んでいますが。

それでもやっぱり本物のプロに認めてもらえた瞬間は嬉しさが込み上げてきました。

 

 

 

「いつか」を捨てて一歩踏み出したあの日の自分を褒めてあげたい 


 

ときどき、人生に数えきれないほどある「もしも」の選択を考えてみることがあります。

 

「もしあのとき、この研修に参加するという意思表示をしていなかったらどうなっていただろう?」

 

きっと今日こうして身につけている知識や身体操作は、何ひとつ得られないまま。

高い志を持つ施術家同士の、横の繋がりを築くこともできなかったはず。

 

ただ「どこかにいいセミナーはないか」と焦りながらネット検索を続けるだけの日々を送り、いま私が胸に抱いているような充実感や安心感とは無縁だったと思います。

 

過去には他のセミナーで苦い経験をしたこともありました。

 

  • 同じ料金を支払っているのに特定の参加者だけが優遇される
  • グループごとの練習時間がバラバラで見学だけで終わってしまう
  • 臨床では全く使っていない技術を教えられる
  • 何年も古いままの教材を使われたり……

 

人並みに「失敗したくない」「損をしたくない」という気持ちが強いからこそ今回の研修を知ったときも、最初は悩みました。

 

  • 「内容についていけるだろうか」という不安
  • 「もう少し勉強してからにしよう」という言い訳
  • 「高いお金を払っても意味がないかもしれない」というマイナスの想像

 

これらを理由に「いま」でなくてもいい。

「いつか」参加すればいいと逃げそうになったことを覚えています。

 

けれど、「いつか」はいつまで経っても「いつか」のままです。

 

「いつでも参加できる」と思っていた別の研修が気づけば定員締切になっていた苦い経験もありました。

 

ある程度調べて良さそうだと思えたなら「もしこれで失敗したとしても『まあ、しゃーないよね』と後悔せずに笑えるか」を自分へのゴーサインの基準にしています。

 

 

これはお客さまにとっての「絶対に失敗しない整体院選び」がないのと同じです。

 

 

行ってみなければ飛び込んでみなければ、わからないことばかりだから。

 

これまでの失敗も反面教師としての経験も、すべて栄養となりいまの貴重な財産になっています。

 

 

悩んだときに一歩を踏み出したあの日のささやかな行動力をいまは少しだけ褒めてあげたい気持ちです。

 

 

おわりに:地道に腕を磨き続けること 


 

「知られていない裏技」

「どこかにある一発で治るすごい整体」

 

かつて追い求めた一発逆転的な発想を捨て、できない自分を素直に認めたらラクになりました。

やるべき方向性が見えてきたので。

 

 

テクニックよりも施術者の身体の能力を高めるために地道な基礎の反復を繰り返す。

 

 

結局のところ「たしかな技術」と呼べるものを手に入れるとしたら基礎や基本を積み上げていくしかない。

 

個人的にはそう考えています。

 

整体院のベッドの横で、優しく微笑みながら患者さんを温かく迎え入れる整体師のイラスト

 

 

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【この記事を書いた人】 

 

整体師

松本健之

 

JCC池袋整体院(旧日本カイロプラクティックセンター南池袋)で13年勤務。

独立して池袋整体ゆっくりをオープン。

数多くの整体セミナーに参加し、現在も施術や身体操作の学びを継続中。

ヨガや太極拳で学んだ経験も施術に活かしている

 

プロフィール詳細