更新日 2026年4月24日
いま、このページを読んでいるあなたは一歩も動けず・・
ロボットのようにカクカクとしか歩けない。
「このままだったらどうしよう」と不安でいっぱいにかもしれません。
トイレに行くのも寝返りを打つのも決死の覚悟。
「脳がバグってしまった」かのように当たりまえにできていたことができなくなる。
欧米で「魔女の一撃」と呼ばれるぎっくり腰をやると絶望的な痛みや不安に襲われます。
でも大丈夫ですよ。
安心してくださいね。
人間の体には「治る力」が備わっています。
ぎっくり腰の激痛はたいてい2〜3日がピークでそこを過ぎれば少しずつ痛みが引いていきます。
(病院での診断が必要な重い症状はのぞく)
1週間もすれば日常生活に戻りやすくなるのでまずは呼吸をゆっくりと。
気持ちを落ちつかせてこのページを読み進めてください。
出口の見通しが立つだけでも、痛みへの恐怖は半分になり気持ちが楽になります。
情けない話ですが。
整体師である私はかつて一歩も動けなくなるほどのぎっくり腰を経験したことがあります。
あの絶望感・・
「今日一日を、なんとか追いギク(再発)なく終えられますように」
そう願いながらミリ単位で体を動かす時間。
それは綱渡りのような緊張感の連続でした。
体だけでなくメンタルまで削り取られていく感覚は、痛いほど分かります。
ぎっくり腰は、単なる腰の痛みじゃないんです。
激しい痛みによって自律神経がパニックを起こし、あなたの心身は想像以上にボロボロになっていたりします。
①常に頭が休まらない
「またあの激痛が来たら…」という恐怖で頭がいっぱいになり、眠りも浅くなります。
疲れがとれないです。
②五感が過敏になる
私の場合は嗅覚が過敏になりました。
普段気にならない洗剤の匂いを強く感じたり、油っこい食べものは匂いだけで「オェッ」とえづいてしまったり。
③内臓の働きが落ちる
食欲がなくなったり、胃もたれしたりするのは強い痛みに対する体の自然な反応。
ムリに食べようとしなくてもOK。
そこで身をもって知ったのは教科書やネットには載っていない「現場の真実」です。
一般的には「すぐのケアが大切」と言われてますが本当なのでしょうか?
激痛のさなかにある体は、想像以上にパニック(自律神経の乱れ)を起こしています。
「えづき」「クシャミ」による衝撃でさらに悪化する追いギクの恐怖……。
そんな極限状態でムリして外出するのが本当に最善?
ぎっくり腰の激痛は2〜3日がピークです。
まずはご自宅で一番楽な姿勢を見つけて安静にすること。
動ける範囲でムリせずゆっくりと動くこと。
それが回復への最短ルートです。
ぎっくり腰発症から1週間〜10日も経てば、炎症が引いて自然と動けるようになっていきます。
いわゆる「日にち薬」で解決する部分があるのです。
実はここに整体業界の少しグレーな側面が隠れてたりします。
「施術のおかげで治った」のか「自然に治った」のか。
回復し始めるタイミングで通院を促せばその区別はつきにくくなるから。
ですからあえてこう言いたいのです。
「炎症がピークの時期に高いお金を払い、痛みに耐えてまで通う必要はないですよ」
激痛や不安のさなか自宅で静かに回復を待つ時間。
それは決して「もったいない時間」ではないのです。
まずはご自身の体に備わった「治る力」を信じて、10日間はムリのない範囲で動きながら生活してみる。
そんな選択肢もアリだと思います。
本当の意味で、整体師が技術でお手伝いをするべきなのはその先。
「日にち薬」だけでは解決できない「かばい癖」や「再発の火種」を取り除くときだと思ってます。
安静が一番だと分かっていても「どこか信頼できる場所で相談したい」と思うのは当然のことです。
ですがぎっくり腰のときは池袋だけでなく近隣の区も含めて慎重に店を選ぶ必要があります。
「治らなかったらどうしよう……」と不安にならなくて大丈夫です。
ぎっくり腰には、体の中で起きている変化に合わせた「4つのステップ」があります。
いまのご自分がどこにいるか、照らし合わせてみてください。
(症状の度合いによって個人差があります)
【状態】
●何もしなくてもズキズキ痛む・歩くのが怖い・寝返りが命がけ
いまは体の中で「火事」が起きている状態です。
脳もパニックを起こし、痛みに敏感になっています。
この時期は無理に動かそうとせず、嵐が過ぎるのを静かに待ちましょう。
それには私たちの体に備わった仕組みによる、ハッキリとした理由があります。
①炎症のピークが過ぎるから
組織が傷ついた直後の「急性炎症」は、通常24時間〜48時間がピークです。
それを過ぎると、痛みを感じさせる物質の濃度が自然と下がり始めます。
②脳が「これは死ぬ病気じゃない」と気づくから
最初は「命の危険だ!」とパニックになり、痛みを100倍に感じていた脳。
2日ほど経つと「これは死ぬ病気ではない」と冷静になります。
すると脳が出していた過剰な警戒アラート(痛み信号)が少しずつ緩んでいくのです。
②「守るための固まり」が解けるから
痛みから体を守ろうとしてガチガチに固まっていた周囲の筋肉。
安静を保てば2日目あたりから「少し力を抜いても大丈夫かな」と少しずつ緩み始めます。
もちろん、48時間で痛みがゼロになるわけではありません。
ただ「寝返りも打てない」「絶望感でいっぱい」という激痛のピークからは抜け出せます。
嵐が過ぎ去るのを待つように、まずはこの48時間を乗り切りましょう。
【状態】
●少しずつ動ける範囲が広がり、立ち上がりが楽になる
峠を越えた合図です。
まだ痛みは残りますが、少しずつ「日常」が戻ってきます。
ただしここで「治った!」と過信して重い物を持つのはダメ。
火事が再燃する(ぶり返す)リスクがあるため、慎重に過ごしましょう。
【状態】
●日常生活はほぼ問題ないが、ふとした瞬間に「違和感」がある
表面的な激痛は消えても、深部の組織はまだ修復の真っ最中です。
多くの人が油断してケアをやめてしまう時期ですが、実はここが一番肝心。
お体に「腰をかばう変なクセ」が定着し始める時期でもあります。
【状態】
●痛みはゼロに近くなるが、「またやるかも」という不安が残る
●喉元過ぎれば熱さを忘れがちな時期
お体のバランスを根本から整え、再発させない体を作る「攻めのケア」に最適なタイミングです。
「ぎっくり腰ループ」から抜け出せるかどうかは、この時期の過ごし方にかかってます。
「今すぐお電話を!」
「今日中に来てください」
そんなふうに声をかける整体院や整骨院もありますし、そのときの施術で痛みが軽減するケースがあるのも事実です。
私もぎっくり腰の施術で多くのお客さまから感謝されてきましたので。
ですがお電話いただいたときあえて「いまは無理に来ないでください」とお伝えしています。
なぜなら激痛の真っ只中での移動は、あなたにとって最大のリスクになるから。
池袋は賑やかな街です。
駅の段差、混雑したホーム、不意にぶつかってくる人波……。
ムリをして来店し、施術で少し楽になったとしても帰りの満員電車で誰かに押されたら?
その瞬間さらに悪化してしまうこと(追いギク)を一番恐れています。
「まずはご自宅で一番楽な姿勢で、気持ちを落ちつかせること」
それがいまのあなたにとって最短の回復法だと確信しています。
プロとして最初にお伝えすべき大切なことについて。
ごく稀にですが整体の範疇ではなく病院での緊急処置が必要なケース(レッドフラッグ)があります。
(ほとんどのぎっくり腰は心配ありません)
「万が一」の安心のために。
ぎっくり腰だと思っていても、稀に別の原因が隠れていることがあります。
お体を守るためにまずは以下のチェック項目に当てはまるものがないか、ご確認いただければ幸いです。
じっとしていてもズキズキ痛む
寝返りどころか静止していても激痛が引かない場合。
内臓疾患や感染症・脊髄の化膿などの可能性があり、物理的な歪み以外の問題です。
足に力が入らずガクッと膝から崩れる
触っても感覚が鈍い場合。
重度の神経圧迫により、放置すると麻痺が残るリスクがあります。
尿が出ない・漏れる・お尻周りの感覚がマヒしている場合。
「馬尾症候群」という緊急手術が必要なサインです。
腰だけでなく背中やお腹も激しく痛む・あるいは38度以上の熱がある場合。
解離性大動脈瘤や内臓疾患、重篤な感染症などの疑いがあります。
●これらの症状(レッドフラッグ)がある場合は整体ではなく病院へ
上記の症状に1つでも当てはまる場合は、当店の施術の適応外となります。
安全を最優先に考え、池袋近辺でしたら木村整形外科や関野総合病院などへご相談ください。
●当てはまらない場合
これらをチェックして「当てはまらない」のであれば、それは一般的なぎっくり腰です。
ここから先の内容を安心して実践してください。
整体と整形外科どちらに行くのか悩んでいる方はこの記事も参考になります。
▶[詳しくはこちら:【整体と整形外科どっちに行くべき?】危険なサインと判断基準を解説]
一歩も動けないとき。
まずはこの姿勢で呼吸を整えてみてください。
脳のパニックを鎮め、筋肉の緊張を解くことが早期回復の鍵です。
① 「エビ丸まり」のポーズ(横向き)
痛む方を上にして横になり、背中を丸めて股関節と膝を軽く曲げるポーズです。
腰の神経への圧迫が緩みます。
膝の間にクッションや枕を挟むと、骨盤の傾きが安定してさらにおちつきますよ。
②「両膝を曲げた」姿勢(仰向け)
仰向けになれるなら両膝を軽く曲げた状態を作ってください。
膝の下に丸めた毛布やクッションを入れるとやりやすいです。
腰の反りがなくなることで腰椎(腰の骨)にかかる負担が軽減されます。
③一度寝るのが怖いときの「テーブルお尻乗せ」
「一度寝てしまうと、二度と起き上がれなくなりそうで怖い」
「だから頑張って立ってたりイスに座ってる」
という方は多いです。
それ以外に休憩の仕方があります。
「※安定した、頑丈なテーブル」の端にお尻を少し乗せてみてください。
椅子に比べて不安定というデメリットはあります。
ですが骨盤が後ろに倒れにくいこと。
「いつでもスッと立てる」という圧倒的な安心感。
これらがあなたの不安を鎮めてくれます。
(安全のための鉄則)
ぎっくり腰の初期は、腰の奥で「火事」が起きているような状態です。
まずはこの熱を、物理的に冷やしてあげることが大切です。
●「直接」当てない
保冷剤や氷のうは薄手のタオルに包んでから当ててください。
直接当てると凍傷の恐れがあるため、注意が必要です。
●時間は「20分」が目安
一度に長く冷やしすぎる必要はありません。
20分ほど冷やしたらはずして、お肌と血行を休ませてください。(60分〜90分ほど)
●1日に「3〜6回」を目安に
痛みや炎症が強い最初の2〜3日間は、起きている間にこのサイクルを数回(3〜6回ほど)繰り返すのが効果的です。
もちろんお体の状態や気分に合わせてムリのない範囲で大丈夫。
「冷やすと少し楽になるな」と感じる回数を目安にしてみてください。
ずっと冷やし続けるよりも「冷やす・休ませる」のメリハリをつけるほうが回復をスムーズにしてくれます。
●心地よさを優先する
もし「冷たくて不快だな」と感じるならムリに続けなくて大丈夫。
「これなら楽かも」「気持ちいい」と感じる感覚を大切にしてください。
「骨盤を立てて坐骨で座らなきゃ」と頑張る必要はありません。
ぎっくり腰のときは座り方の質よりも「座り続ける時間」に気をつけてください。
●30分に一度は立ち上がる
エンジニアや事務のお仕事をされていると、集中するあまり気づけば数時間座りっぱなし。
そんなことも珍しくありません。
ですがリモートワーカーの方なども30分に一度は立ち上がって腰の緊張をリセットしてほしいのです。
その場で足踏みをしたり、ゆらゆらと体を少し揺らしたりするだけで、腰の緊張は和らぎます。
どれほど良い姿勢でも同じ姿勢でいると腰の負担になりますから。
💡 ちょっとした豆知識:数字よりも大切にしてほしい「あなたの感覚」
腰痛に詳しい方ならご存知かもしれません。
「座っている姿勢は、立っている時の約1.4倍も腰に負担がかかる」という有名な研究です。
スウェーデンの整形外科医ナッケムソンによるもの。
確かに、座りっぱなしが腰に厳しいのは事実です。
ですが私はこう考えています。
「正しい姿勢で立たなきゃ」と全身を力ませて立っている場合。
リラックスして座っているよりもずっと腰に負担かけちゃうんじゃないのかなと。
知識を盲信して体をガチガチに固めてしまっては、本末転倒ですよね。
大切なのは「正しいかどうか」よりも、「今の自分にとってどちらが楽に呼吸できるか」という感覚だと思います。
座った状態から立ち上がるとき、腰の力だけで起き上がるのは禁物です。
「腕の力」と「お辞儀」を借りて、腰の負担を肩代わりしてあげましょう。
●「腕」を杖代わりにする
椅子のひじ掛けや自分の太もも、近くのテーブルに両手をつき腕に体重を逃がします。
●「お辞儀」をしながらお尻を浮かせる
背中を反らせないこと。
一度深めにお辞儀をするように上体を前に倒すと、自然とお尻が浮いてきます。
そのまま「脚の力」でそっと体を起こしてください。
私が綱渡りのような時間を過ごすなかで注意をしていたのが「腹圧のコントロール」です。
不意のくしゃみや咳、えづきは、弱った腰にすさまじい衝撃を与えます。
その衝撃を、上手に逃がすコツを覚えておいてください。
●「手近なもの」に手をつく
くしゃみが出そうになったらすぐ近くの壁や机、あるいは自分の膝に手をついてください。
腕に体重を逃がすだけで、腰へのダメージは驚くほど軽くなります。
●お腹の力を「ふっ」と抜く
痛みに備えてお腹を硬くしてしまうと、かえって衝撃が腰に響きやすくなります。
呼吸を止めないで。
少しだらんとさせた状態のほうが、衝撃を「逃がす」ことができます。
●トイレの恐怖を呼吸で逃がす
お尻を拭く動作さえ怖くなりますが、決して焦らないでください。
痛みに備えて息を止めてしまうと、体はさらに硬くなってしまいます。
「呼吸を止めずに、ゆっくり、ゆっくり息を吐く」
それだけで、腰にかかる衝撃は優しくなります。
これらの知識は、激痛を知る私だからこそ「必ず役立ちます」と自信を持っていえるものです。
まずはこれらの知識で痛みを落ちつかせてくださいね。
少し動けるようになってきた後の『過ごし方』や『意外な注意点』について。
こちらのブログに詳しくまとめています。
➔ 【ぎっくり腰から1ヶ月。不安なあなたへ贈る「回復期のサバイバルガイド」】
あなたの今日一日が、少しでも穏やかなものになりますように。
オープン以来、ここで一緒に『ゆっくり』育ってきました。
お客さまを静かに見守ってきた大切な仲間です
良かれと思ってやったことが、回復を遅らせる「追いギク(二度目の激痛)」を招くことがあります。
「固まったらダメだ」「伸ばせば楽になる」と痛いのを我慢してストレッチをするのは厳禁です。
今のあなたの腰は、筋肉や筋膜の繊維が細かく裂けている「傷口」のような状態だから。
傷口をグイグイ広げるような真似をすれば、当然炎症はひどくなります。
いまは「休める」ことが何よりの薬です。
「温めれば血流が良くなって治る」というのは、発症から数日後のお話。
●炎症に油を注ぐ
発症直後の腰は「火事」の状態です。
湯船で温まると血流が過剰になり、お風呂上がりに痛みが増す可能性があります。
●浮力と重力の罠
一番危険なのは「立ち上がる瞬間」です。
湯船の中では浮力に助けられていた腰に、立ち上がった瞬間に一気に「重力」がのしかかるから。
水中から地上へ出る際のこの急激な負荷の変化が、動けなくなるほどの衝撃を腰に与えます。
シャワーだけが安心です。
昔は絶対安静といわれていたぎっくり腰。
最近の研究では「痛みがあっても動ける範囲で動くようにしたほうが回復が早い」ことがわかってきました。
ただ発症後まもないのに激痛をガマンして歩いたり、ムリに動くのはNGです。
グリグリ刺激を入れてほぐすのも同じ。
守ろうとして固まっている筋肉にダメージを与えます。
脳が「さらに攻撃された!」と判断し、翌朝体が固まって動けなくなる原因になるのでご注意ください。
「軽くくしゃみをしただけなのに」
「ペンを拾おうとしただけなのに」
もしかしたら「なんであれで?」と腹立たしい気持ちになっているかもしれません。
でもぎっくり腰の本質は「蓄積」と「引き金(トリガー)」を分けて考えることにあります。
ぎっくり腰は突然起こるのではなく、日々の疲労の積み重ねです。
例えばエンジニアや事務職の方、最近増えているリモートワーカーの方など。
長時間同じ姿勢でパソコンに向かい続けるお仕事は、想像以上に腰へのダメージを蓄積させています。
お体のなかにある背骨を支える多裂筋(たれつきん)。
お腹を支える腹横筋(ふくおうきん)といった「天然のコルセット」たち。
彼らがじわじわと疲れ果て、こっそりサボりはじめています。
「じゃあ、サボらないように腹筋と背筋をガンガン鍛えればいいの?」
そう思った方はちょっと待ってください。
実はそこに、ぎっくり腰を繰り返してしまう大きな落とし穴が隠されているんです。
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そのサボった分の負担を背負い、限界まで頑張り続けてくれている。
それが、腰を横から支える腰方形筋(ようほうけいきん)。
背中を必死に支える脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)などの「ガンバリ筋」です。
本来のチームワークが崩れ、コップの縁まで水がいっぱいになった状態。
そこにくしゃみやなにかの動作という「最後の一滴」が加わる。
その瞬間に耐えきれなくなったガンバリ筋たちが悲鳴をあげ、コップにたまっていた水が溢れるとあの強烈な痛みが走るのです。
【蓄積されるもの】
これらが少しずつ腰周りの筋肉を、柔軟性のない「硬いゴム」に変えていきます。
【引き金(なんでもない動作)】
引き金はなんでもよかったりします。
決して悪い動きをしたのではなくコップが溢れる寸前まで、限界ギリギリで頑張り続けてきただけ。
「あのときあんな動きしなきゃ良かった」
そう思ってしまいますがまずは今日までのご自分を労わってあげてくださいね。
「蓄積」という下地があったところに、最後のきっかけ(引き金)が引かれた瞬間。
あなたの腰の中では、具体的に何が起きていたのでしょうか。
実はぎっくり腰の正体はひとつではありません。
医学的にも以下の4つの現象が、単独あるいは複合的に起きていると考えられています。
① 腰の「捻挫(ねんざ)」
足首をグキッと捻るのと同じことが、腰の関節で起きている状態です。
関節を包む袋や靭帯が傷つき、強い炎症という「火事」が起きているイメージです。
② 筋肉の「肉離れ(小さな傷)」
腰を支える筋肉や膜が、ミクロ単位でピリッと裂けてしまった状態です。
とくににお風呂上がりなど筋肉が「ゆる〜く」なっているときは、ガードが甘く不意の動きで傷つきやすくなります。
③ 椎間板(クッション)のトラブル
背骨の間でクッションの役割をしている「椎間板(ついかんばん)」に、小さな亀裂が入る状態です。
「えっ、クッションが割れるの?」
と驚かれるかもしれません。
ただこれは陶器が粉々になるより「タイヤに小さなヒビが入る」ようなイメージに近いもの。
日々の「蓄積」で弱くなったところに、最後の一滴(引き金)が加わってピリッと傷が入る。
これもぎっくり腰の大きな原因のひとつになるようです。
でも安心してください。
人間の体にはその傷を自分で修復する力(自然治癒力)が備わっているから。
大切なのはその修復を邪魔している「筋肉のガチガチなロック(脳のスイッチ)」を優しく解くこと。
血流を良くしてあげること。
そうすることで体は自然と元に戻る準備を始めてくれます。
④ 【当店が重要視する】脳の「防衛反応」
実はこれが最も見逃されやすいポイントです。
蓄積した疲れに対し、脳が「これ以上動くと壊れる!」と判断。
筋肉をガチガチに固めてロックをかけてしまう現象です。
私はこれを「脳のスイッチ」と呼んでいます。
●なぜ病院の検査でははっきりしないの?
これらの変化がレントゲンやMRIには映りにくいほど「繊細な変化」だから。
画像ではっきり捉えるのが難しいため、医師によって「捻挫」「筋膜性」「炎症」など表現が分かれるのです。
でもあなたの痛みは間違いなく本物です。
だからこそ当店では画像だけでは判別できないものに対し、謙虚な姿勢を忘れません。
あなたの動作・筋肉のこわばりなどを丁寧に確認し、原因を推測。
最適なアプローチができるよう心がけています。
どの説であっても、まずはムリに動かさないことが回復の近道になりますよ。
ぎっくり腰は腰だけの問題ではありません。
体全体がパニックを起こし、自律神経が乱れています。
「お腹が空かないけど大丈夫なのかな」
「食べないと元気にならないよね」
そう思ってる方も多いと思いますが、安心してください。
食欲が出ないのは正常です。
消化には膨大なエネルギーを消費します。
今は体中のエネルギーを「腰の修復」に回したい。
だから脳が一時的に食欲を抑えてくれているです。
ここで知っておいていただきたいのが「食欲」と「胃腸の状態」にはタイムラグがあるということ。
「少しお腹が空いてきたかな?」と思っても内臓の受け入れ態勢がまだ整っていないことはよくあります。
脳が「食べたい」と感じるタイミングと胃腸が「動ける」タイミングは必ずしも一致しません。
「食べたい」という勢いに任せて普通に食べてしまう場合。
まだ修復に集中したかった体が、急な消化作業に追われて「腰の回復」を後回しにしてしまいます。
無理に食べると消化不良を起こしたり、腹圧が高まって腰痛が悪化することもあります。
お腹が空いても消化に負担がかからないゼリー飲料やスープで軽く済ませるのもアリ。
胃腸を休めることは、腰を休めることと同じくらい重要だからです。
ユーザーがいますぐ解決したい5つの疑問に、池袋の専門家としてお答えします。
A:気休め程度に考えてください。
シップにぎっくり腰を治す力はありませんが、痛みの感覚を紛らわせる効果はあります。
「貼っていると安心する」のであればOKです。
ただまずは「安静」と「アイシング(最初の2日間)」を最優先しましょう。
A:激痛の2〜3日だけで十分です。
「安心だから」とずっと着けていると、腰周りの筋肉にサボり癖がついて再発(ぎっくり腰ループ)リスクが上昇
少し動けるようになったら家のなかでは外すなど徐々に卒業していきましょう。
A:動くのが「怖い」と感じるなら休むのがおすすめ。
根性で出社して、変な姿勢で街なかや駅を歩くのは最大のリスクです。
他のかばい癖がつき、回復が3日遅れることだってあります。
最初の2日間をしっかり休むほうが、結果的に早く復帰できます。
ぎっくり腰のお客さまのなかでそのようにしている方は多いですよ。
A:本文で紹介した「エビのポーズ」がおすすめです。
寝返りが打てないのは怖いですが、無理に同じ姿勢を保とうとしないでください。
一番マシな姿勢(横向きや膝下クッション)で、細切れでも良いので睡眠をとりましょう。
睡眠こそが最大の修復時間です。
A:いいえ、そこからが本番です。
痛みが消えても体には「腰をかばった不自然なクセ」が深く残っているから。、
この崩れたバランスを放置することが、数ヶ月後にまた激痛を繰り返す最大の原因。
痛みが落ち着いたタイミングこそ、丁寧にお体を整える絶好のチャンスです。
補足:ぎっくり腰の正体について
ぎっくり腰は病名ではなく、急激に発症した腰痛の総称(急性腰痛症)です。
腰の関節(椎間関節)の捻挫や筋肉の損傷などが原因。
そういわれていますが医学的にもはっきりした原因は分かっていないのが現状です。
腰周辺の組織(筋肉、靭帯、関節など)のどこかが傷つき、火事(激しい炎症)が起きている状態というのが共通の正体。
だからまずは「安静」と「冷却」という流れになるのです。
炎症が引いて痛みが消えても、体には「腰をかばっていた不自然なクセ」が残っています。
また体を支える力も弱っていることも。
このバランスが崩れた状態で日常生活に戻ることはリスクがあります。
火種が残っている焚き火の上で、また薪をくべるようなものだから。
メンテナンスを放置すると、数ヶ月後に再び「魔女の一撃」に襲われる危険もゼロではありません。
ぎっくり腰の恐怖から、身体が「鎧(よろい)」を着込んでいませんか?
ぎっくり腰は激しい痛みが引いた後も、本当の恐怖が続きます。
「またあの痛みが襲ってきたらどうしよう」
と不安になりますよね。
このときあなたの脳(前頭葉)はあなたを守るために、腰のまわりの筋肉をガチガチに固める「究極の防衛プログラム」を働かせています。
役目を終えたはずなのに、脳が「戦闘モード」のまま脱ぎ方を忘れてしまった鎧。
これこそがぎっくり腰を何度も繰り返してしまう、あるいは痛みがすっきり抜けない本当の原因です。
筋肉を揉みほぐすまえにまずは脳に「もう戦わなくていいんだよ」と安心させてあげる必要があります。
脳の裏をかいて、身体の防衛プログラム(反射)を優しくほどいていく独自のワークを別ページで詳しく解説しています。
次のぎっくり腰を予防したい方は、ぜひ一度目を通してみてください。
👉 【脳のプログラムを書き換えて、手放せない「力み癖」をほどく方法 】
痛みが引いたあとは体を見直す絶好のチャンスです。
もし『またいつ来るか不安でビクビクしたくない』と感じるなら。
一度お近くの信頼できる整体院などで体のバランスをチェックしてもらうのも賢い選択肢のひとつです。
「なぜあなたの腰は限界を迎えてしまったのか?」
その「本当の理由」についてこちらのページで詳しく解説しています。
→ 揉んでも戻る腰痛の正体は?眠った筋肉を目覚めさせる独自のケア
当店でも背骨や胸郭・骨盤・足首などをチェックし、痛みの根っこを推測。
適切にアプローチしています。
原因を一緒に紐といていく丁寧な施術は再発の不安を手放し、安心して過ごせる毎日へと繋がりますよ。
14000文字の規格外の長文に最後までお付きあいくださり、ありがとうございました!
あなたの日常に一日も早く「静かな安心」が戻ることを願っています。
【この記事を書いた人】
整体師
松本健之
JCC池袋整体院(旧日本カイロプラクティックセンター南池袋)で13年勤務。
独立して池袋整体ゆっくりをオープン。
数多くの整体セミナーを修了し、現在も施術や身体操作の学びを継続中。
ヨガや太極拳で学んだ経験も施術に活かしている。
〒170-0013
東京都豊島区東池袋1丁目-36-3 池袋陽光ハイツ901
JR埼京線・山手線の池袋駅東口から徒歩4分
ビックカメラ本店さんがある明治通り沿いをまっすぐ進んだ先にあるマンションで、最寄りのバス停はhareza池袋という好立地です。
詳しいルート案内はこちらから。
(ビックカメラ本店さんからのルートを写真付きで解説してます)
池袋整体ゆっくり
03-6319-7919
【受付時間】
10時~20時(日曜は13時まで)
【料金】
すべて「税込み」になります。
Aコース:お悩み別おまかせ整体
Bコース:全身じっくりおまかせ整体
Cコース:揉まないぼうえん整体
Dコース:ほどきのおけいこ ~脳ハック・ワークセッション~
【定休日】
毎週水曜・祝日(ほかに整体研修などでお休みをいただくことがあります)
営業日カレンダー
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※カレンダーのピンク色が現在のところのお休みです。予告なく変更になる場合もあります。
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