テレビでも紹介されていて耳にするようになって、整体院でもメニューに入れているところもある肩甲骨はがし。
土台になっている肋骨(正確には胸郭)から肩甲骨をはがすように「動きをつける」ことをいいます。
たくさんの筋肉がつく場所である肩甲骨。
首こり肩こりの人は肩甲骨と肋骨のあいだがへばりついたような、サビついたような状態になっています。
そこに油をさしてなめらかに動くようにサポートするようなイメージです。
ズレて歪んでしまった肩甲骨が、元の位置に戻るように。
状態をリセットすることで姿勢の改善や首の辛さや肩こりが和らいでいく。
それが肩甲骨はがしの目的であり、メリットです。
肩甲骨は「天使の羽」と表現されることもある背中にある三角形状の骨です。
背中をポリポリと掻いたり高いところにあるモノを取ったりできるのは、肩甲骨が上下左右に動けたり、回転しながら動くこともできる働きものだからです。
腕の骨と胴体の骨をつなぐ上肢帯と呼ばれるもののなかに肩甲骨と鎖骨があります。
肩甲骨は鎖骨とくっつくことで関節をつくります。
『肩甲骨はがし』で検索しても語られていないことが多いのですが、ここが非常に大切なポイント。
さらに鎖骨はネクタイ形の骨である胸骨(きょうこつ)とくっついて背中側と胸側をつなぐ橋渡しの役割をしています。
そのため肩甲骨には鎖骨や胸骨もセットで考える必要があるのです。
肩甲骨のふだんのポジションは背骨とつながる肋骨の上にかぶさるように浮いているだけなんですが、菱形筋や僧帽筋などの筋肉で支えられているので、安定しています。
場合によっては肩周りの筋肉が固まることで肩甲骨が動きにくくなることのほうが多いために、頭痛や首こり肩こりなどの不調がでやすくなってます。
肋骨(胸郭)と肩甲骨のあいだにはふつうは隙間があるようにできてます。
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このような流れができているのが理想です。
カラダの前で両手の手のひらを軽くあわせてみてください。
手のあいだにゆとりがあるので手をこすったり、滑らしたりがしやすいと思います。
肩甲骨は姿勢や動き方の影響を受けます。
肩まわりにある筋肉の状態に左右されるということです。
また肩甲骨は鎖骨の影響も受けやすいです。
鎖骨は骨折しやすい特徴があるために、昔に骨折したことがある人は折れたところがくっついた後も鎖骨の動きが元通りにならないことがあって制限される傾向にあります。
すると肩甲骨の可動域が小さくなるために肩こり首こりをはじめ頭痛やめまい・腰痛などの症状も出やすくなります。
骨折してなくても上の写真にあった赤い丸のついた部分(肩鎖関節と胸鎖関節)がなめらかでない人が多いので、肩甲骨の動きもぎこちなくなりやすいのです。
肋骨の上に浮いているはずの肩甲骨が自由に動けなくなると肩甲骨がはりついた状態になります。
同じ姿勢が続くことのストレスや長年の習慣で力を入れたままでいることに気づけなかったりすると、筋肉が縮まりすぎて元の状態に戻りにくくなります。
どこかを庇おうとして負担がかかったりすると隙間がだんだん減ってしまいます。
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こんな具合になってしまうのです。
この状態だと合わせた手のひらを滑らすのがやりにくいと思います。
2文字で表すとしたら『癒着』です。
癒着=もともとは離れていた皮膚や膜・内臓などの面が強くくっついてしまうこと
切られたり炎症が起きたりすることが原因です。
肩甲骨はがしによっていつもと違った動かし方をすると、肩こりが出るパターンを崩しやすくなります。
事故や怪我などが原因による慢性の肩こりなどはスッキリ解消!は難しいですが、ふだんと違う動きをすることはおすすめです。
座ってても立っていてもどちらでもできる簡単なセルフケアを紹介します。
これで1セットです。
ゆっくりと呼吸をとめずにやるのと、腕の形はなるべく変えずに動かすのがコツ。
2番目の動きのとき肩甲骨が背骨に近づいていきます。
このときにふだん猫背がちな人は、縮まっている胸のまえにある筋肉(大胸筋)がストレッチされます。
伸ばされすぎて負担がかかっている背中の筋肉が使われることで前側と後ろ側のバランスが整ってきやすくなります。
デスクワークの合間を使ったりして試してみてください。
これで1セットです。
高いところのモノを取ったり、高い場所を掃除したりするくらいで日常生活では腕を高くあげることが少なくなります。
やらない動きはだんだんとできない動きに変わっていきやすいので、注意が必要です。
バンザイをして肩甲骨をいつもと違うように使うことができると四十肩・五十肩の予防にもつながります。
肩甲骨と鎖骨はセットで。
そうお伝えしたように、肩甲骨が動くときには鎖骨も動きます。
それを利用して、肩甲骨を寄せたり、バンザイするときに鎖骨に手をあてて軽く圧をかけながらやるとより効果的です。
両側同時にはできませんが、腕や肩を動かすときに大切な鎖骨の動きをサポートしてあげることで、カラダの動きや使い方が変わってくる方もいます。
前述してきたやり方は同じです。
片手で鎖骨の根もとを押しながら片方ずつやるだけなのでそんなに難しくはないと思います。
【骨格模型で鎖骨の根もと(胸鎖関節)が赤い丸の部分】
バンザイをするときも同じように片手で鎖骨の根もとを軽く押さえてあげてください。
鎖骨に圧をかける方向も大切になるのですが、セルフケアのやりやすさを優先させてます。
動画をいくつか調べてみたところ整体院での肩甲骨はがしのやり方は、肩甲骨をつかめるようにすること。
肩甲骨の内側は筋肉が固まりやすいところなので、ここを押しながらだんだんと指が肩甲骨の内側にかかるようにして動きをつけていく、はがしていくのが目的のようです。
それで楽になる人もいますし、そのとき良くても揉み返しのようにあとで肩周りの痛みが強まったりすることもあるので経験上一か所だけを長く強く施術するときは注意してます。
【一般的な肩甲骨はがしの施術】
整体による変化を確認したり、現状を知ってもらうために肩甲骨の内側に手をかけて具合をみることはありますが、基本的には肩甲骨周りを広い範囲で施術してます。
肩甲骨の内側だけでなく外側だったり、脇や鎖骨の周り・腕や手首に加えて土台になっている肋骨部分など。
手首の動きがなめらかになることで緊張していた腕がほぐれて肩甲)が動きやすくなることは多いので、肩甲骨だけで結果を出そうとかは考えてません。
(肩甲骨周りを重点的に施術してほしいという要望があれば別ですが)
肩甲骨がガチガチの人は、肩甲骨周りを整体される回数が多かったり、施術に慣れていたりします。
強い刺激に対して防御力が高まっている肩甲骨周りに勝負を挑むのは大変です。
比較的守りが手薄なところ(手首や指や肘など)を探したり、弱い圧での整体で変化を促すことも大切にしています。
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