更新日 2026年2月16日 

スマホ首・ストレートネックによる首や肩の痛みに 
(首を乗せる「土台」を見つめ直す)


頭が前にでる座り方でストレートネックをわかりやすく表現している女性の水彩風イラスト

 

 

「今すぐ誰かに頭を上からグーーッと引っ張ってほしい……」

 

「ネットで評判の枕、何個買い替えても結局合わないなぁ」

 

 

 

毎日デスクワークやスマホの画面を眺めながら、そんなふうにひとりで首の重みと戦っていませんか?

 

あなたが本当に困っているのはたぶん、ただ「首が凝る」ということだけではないですよね。

 

 

一日中約5キロもある頭の重みを細い首だけで支え続けて、午後になると仕事に集中できないほど首の付け根が詰まってくること。

 

「この枕なら治るかも」と期待して買い替えたのに結局どれも合わなくて。

ベッドの横に無駄になった枕の山が増えていく虚しさ。

 

そしてふと電車の窓に映った自分の姿勢を見たとき。

「私、こんなに老けた横顔をしてたんだ……」とショックを受けてしまうこと。

 

そんな誰にも言えない日々のストレスや切ない気持ちを抱えている方をみてきました。

 

 

ゴリゴリ揉んだり、無理やり姿勢を正そうとしなくて大丈夫です。

 

まずはその頑張りすぎてガチガチになった首と気持ちをいっしょに「ゆっくり」休ませてあげることから始めてみませんか?

 

 

 

当店はこのようなお客さまが来店されてます    


 

当店には、以下のようなお悩みを持つお客様がよく来られています。

 

  • ストレートネック(スマホ首)にずっと悩んでいる
  • レントゲン検査では「問題ない」と言われるが、首こりが続いている
  • 首が動かしにくく、可動域に制限がある
  • 頭痛や吐き気、頭がボーッとする、フワフワ感がある

 

 

ストレートネック(スマホ首)とは   


 

小難しく感じられるかもしれませんが、少しだけ。

 

理想とされる背骨は、緩やかな「S字カーブ(生理的弯曲)」を持っています。

 

ストレートネックとは、その中にある頚椎(けいつい)の弓なりのカーブ(前弯)が減ってしまい、文字通りまっすぐになってしまった状態のこと。

 

これは病気の名前ではなくあくまで今のからだの「状態」を表したものです。

 

首がほかの背骨と大きく違うのは、「脳へ血液を運ぶ大切な血管(椎骨動脈)」を通すつくりになっていること。

そのためカーブが減ると衝撃に弱くなるだけでなく、血管にストレスがかかることで脳への血流にも影響が出ることがあるのです。

 

頸椎(首の骨)の中を通る血管を示した画像

前弯がある頚椎の画像 ※矢印は首の骨の中を通る血管を示す

なぜ、まっすぐになってしまうの?   


 

主な原因は、日常生活の中でのからだの使い方のクセや姿勢の習慣化にあります。

 

特にパソコンやスマホを見るとき。

 

頭が前に突き出て顎(アゴ)が上がってしまう姿勢(前方頭位・フォワードヘッド)になりがちです。

 

骨格模型でストレートネックの重心線を示した画像

●前方頭位の首

骨格模型で正常な首を重心線で示した画像

●正常なカーブのある首


 

前方頭位の首:頭を支えるときの重心線が中心から外れているため、不安定な状態を無理に安定させようと首や肩の筋肉(胸鎖乳突筋や斜角筋など)が必要以上のエネルギーを使って疲労してしまいます。

 

まるでカメのように頭と首が胴体にめりこむようになってしまいます。

 

 

正常なカーブのある首:重心線が首の背骨から腰や骨盤までまっすぐ通るため、頭の重さをしっかり「骨」で支えることができます。

そのため必要最小限のエネルギーしかかかりません。

 

 

 

始まりは「骨盤の座り方」かもしれません    


 

首が前に出てしまう原因は、首だけにあるのではありません。

 

椅子に座るとき骨盤が後ろに大きく倒れた(後傾した)状態で長く過ごすことも深く関係しています。

腰が丸まると、人間のからだの仕組みとして顔は自然と下を向くようになっています。

 

下を向いたままだと、前(まわり)を見ることができませんよね。

そのため、顔を無理に正面に向けようとして、無意識にグッと顎を上げてしまうのです。

 

これが、カメのような前方頭位へと繋がっていきます。

 

骨盤が前に倒れすぎている(前傾が強すぎる)場合も同様に首の負担になりますが、どちらも「少しくらい」であれば人間の体にとって大きな問題ではありません。

 

 

首が辛いとき当店ができること    


 

皆さんが想像するとおり、首はカラダの急所です。

 

そのため当店の施術でも丁寧に首を触っていきますが、決して「首だけでなんとかしよう」とは考えていません。

理由は2つあります。

 

  • 首だけが整ったとしても、からだ全体の使い方が変わらないとすぐに元に戻りやすいから
  • 全体のバランスが崩れた結果として、構造的に一番弱い「首」に歪みや不調が出ているから

 

(事故や大きなケガなどは除きます)

 

 

よく「良い姿勢をしよう」として、背中を反らせてギュッと顎を引くエクササイズをする方がいます。

しかし顎を引きすぎると今度は口周りが力み、こめかみの筋肉(側頭筋)が硬くなったり、喉が締め付けられたりすることに繋がります。

 

そのため無理に顎を引くことはあまりおすすめしていません。

 

当店の施術では、首の関節で動きにくくなっている部位をやさしく整え、緊張が緩むように促します。

同時にガチガチになった頭皮や側頭筋を柔らかくしたり、目が休まるようなケアも行っていますよ。

 

体のバランスについて優しく丁寧に説明し、お客様の話に耳を傾ける整体師のイラスト

頭を支える「土台」を整える    


 

頭を乗せるのは首ですが、ではその首が乗っている土台になる場所はどこでしょうか?

 

それが「胸郭(きょうかく)」です。

 

背骨と肋骨・胸骨でつくられる鳥かごのような部分ですね。

 

土台である胸郭が不安定で柔軟性がないのにその上に乗っている首だけが問題なし、ということは建物の構造をみても考えにくいのです。

 

そのため当店では道具も使ったりしながら硬くなりがちな肋骨にゆっくりと柔らかさを戻していきます。

 

さらに骨盤の動きと頭の動きは深くリンクしています。

 

筋肉が硬すぎないか、骨盤の関節(仙腸関節など)に柔軟性があるのかを確かめ骨盤や腰を整えることが首の痛みを解決する一番の近道になることも少なくありません。

 

 

身も蓋もないけれど一番効くスマホ予防法    


 

ストレートネックを予防するために、現時点でこれに勝る方法はありません。

 

「スマホを使わないこと」…

 

身も蓋もないことですが、これが一番効果的です。

 

 

とはいえ、今の暮らしでスマホを完全に手放すなんて残念ながら難しいですよね。

 

次点としては「スマホを使う時間を減らす」こと。

 

目を休ませたり、指を休ませたりするだけで首の緊張や不良姿勢はぐっと和らぎます。

 

よく「目の高さまでスマホを上げて使いましょう」と推奨されていますが、実はあれもスマホを落とさないようにキープするために腕や肩に不自然な緊張を強いることになり、一長一短だったりします。

 

 

 

当店がおすすめするいちばん優しい方法    


 

同じ姿勢が続くこと、同じところだけを使いすぎることがからだにとって一番の負担になります。

 

だからこそスマホを持っている腕や頭、胴体を、ほんの少しだけ「かるく揺らして」みてください。

 

肘をゆっくり小さく曲げ伸ばししてみたり。

弱めの貧乏ゆすりをしてみるのもとてもいい方法です。

 

きっちり正しい姿勢をキープしようと身構えるのではなくて。

 

なるべく全身を小さく動かして、目や首、指先だけにかかっている負担を体全体に「分散」させてあげるのが狙いです。

 

 

おわりに:完璧なカーブじゃなくていい    


 

背骨の歪みやレントゲン画像に写った形は現時点でのひとつの「事実」ではあっても、あなたの痛みのすべての「原因」ではありません。

 

 

大切なのは、「ストレートネックだから痛いんだ」と思い込みすぎないことです。

 

 

偏ったバランスのままで、毎日一所懸命に動かなくてはいけない現状にこそからだの悲鳴が隠れています。

 

 

完璧な体じゃなくてもいい。

 

明日からまた、ぼちぼち心地よく動けるくらいに整っていく。

それくらいで十分だと思うのです。

 

 

首だけでなく、あなたのからだ全体のつながりを見つめながら一番楽になれるバランスを一緒に見つけていきましょう。

 

公園のベンチで佇む首や肩が楽になってきてる女性の水彩風イラスト

 

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【この記事を書いた人】 

 

整体師

松本健之

 

JCC池袋整体院(旧日本カイロプラクティックセンター南池袋)で13年勤務。

独立して池袋整体ゆっくりをオープン。

数多くの整体セミナーに参加し、現在も施術や身体操作の学びを継続中。

ヨガや太極拳で学んだ経験も施術に活かしている。