更新日 2022年12月8日
柔軟性を考えるときって、まわりと比べてしまいがちじゃありませんか?
あの人はあんなに柔らかいのに、ワタシはとか。
あんなふうに動けていいなあとか。
そう感じるのは自然なことだと思います。
ただお顔や体格がそれぞれ違うように、関節の可動域も個人差が大きいものです。
まず男性よりも女性のほうが柔らかいのは一般的ですが、それは骨格の影響があるから。
明らかに異なるのが骨盤の形で、女性のほうが幅広くなってます。
大腿骨とくっつく骨盤の受け皿にゆとりがあるため、股関節の動きに余裕があるのですね。
また肘や膝が通常よりも大きく伸ばせる猿手や反張膝も女性のほうが多いです。
とはいえ男性のなかにも関節の柔らかい人はいます。
なので身体の硬さや柔らかさは個性のひとつになります。
個性ではあるけれど。
それはそうかも知れないけど・・
身体の硬さを自覚される人からは以下のようなお悩みがよく聞かれます。
セルフケアを頑張っているけど効果がイマイチなとき。
自然と続けていくモチベーションも下がっていきますよね。
そんなときはもしかしたら。
努力の方向性やアプローチする場所ややり方が合ってないのかもしれませんよ。
当店では足首の調整のときにアキレス腱のチェックもするのですが。
自覚はなくてもガチガチにこわばっている人が少なくないんです。
アキレス腱は大切な施術のポイント。
そしてふだんから大事にしてほしいパーツでもあります。
筋肉や骨・腱などいくつか考えられます。
こういったことが組み合わさると、足の使い方の偏りや歪みにつながります。
動きやすいところと動きにくいところの差はだれにでもあるのですが。
それが大きくなると足の不具合として感じやすくなるようです。
足首が硬いと判断される代表的な検査法です。
踵をつけてしゃがんだとき。
以下の状態は一般的にはアウトとされます。
ただ池袋整体ゆっくりでは、踵をつけてしゃがめるから足首が柔らかいとは限らないし。
できないのは足首だけが必ずしも硬いわけでもないこと。
そういった理解をしています。
なぜなら踵をつけてしゃがむ動作に必要なもの。
それは足首の柔軟性だけではないからです。
少なくてもこの3つの働きの質が関係します。
これらの部位に適度な柔軟性や動きがないとき。
踵をつけてしゃがみにくくなることがあります。
足首が柔らかい人でもぎっくり腰のときはしゃがむのは困難なはず、ですよね。
当たりまえですが。
そう考えると「足首だけの柔軟性が大切なわけではない」ことがわかります。
とはいえ足首が硬すぎるのは実際良くはありません。
誤解されやすいですが
ではないからです。
足首の硬さは膝や股関節・骨盤・腰・上半身へ影響していきます。
「足だから足だけの問題」と思ってやり過ごしていると、さまざまな不調につながっていく。
そんな可能性もあるんですよ。
とくに膝への負担が増すのが注意したいところです。
ではどうすればよいでしょう?
よく知られているのは以下のものです。
(個々のやり方の詳細は省きます)
これら定番をやっても足首が柔らかくならない。
そんな人におすすめなのがアキレス腱の筋膜リリースです。
出典:『学生版ネッター解剖学図譜 第2版』
これが大きな特徴です。
また非常に強靭なつくりとなってます。
アキレス腱はふくらはぎの筋肉である腓腹筋とヒラメ筋と、踵の骨を結びつけています。
アキレス腱の状態が悪いと、身体の機能は低下し怪我につながりやすくなります。
加齢によりコラーゲンが減少することで、腱の柔軟性が少なくなっていく傾向があります。
瞬間的に大きな負荷がかかるダッシュやジャンプ・着地などの動作のとき。
バランスを崩して転倒しそうになるのを踏ん張ったときなど。
アキレス腱が切れることがあります。
加齢や使いすぎで弾力性や柔軟性が低下するのが原因です。
経験者のお話によると痛みが強い人とそうでない人がいました。
気持ちよい痛さを超えなくてもやり過ぎは控えてください。
ダメージが蓄積された組織は弱くなっています。
そのため靭帯や筋肉に負担がかかり逆効果になることもあるからです。
痛みが強いときは炎症が起きてる可能性もあるので、身体を休めてあげるのが理想的です。
問題だと考えている場所は早くなんとかしたいですよね。
それは誰でもそうだと思います。
痛みや不快感があればなおさらのこと。
ただその気持ちが強すぎると、そこだけをストレッチで解決してやろう!
伸ばせばラクになるはずだ!
そんな考え方の傾向がみられます。
するとほかの原因になっている可能性がある場所に目が行きにくくなること。
上記のようにやり過ぎてしまう可能性があります。
怪我や別の不具合につながることもあるので、当店ではあまりおすすめはしてません。
伸ばす以外の やり方として簡単なもの。
それがアキレス腱をつまんで上下左右に揺らしてみることです。
少しずつ場所を変えながら、痛すぎないように注意してやってみてください。
アキレス腱をつまんだまま、以下の動きをするのもおすすめです。
・つま先を手前に動かす(背屈)
・つま先をアクセル踏むように動かす(底屈)
回すよりもゆっくりと背屈、底屈の動きを繰り返していくようにします。
うまくできる場合。
アキレス腱が伸ばしやすくなったり、足首が軽く感じることがありますよ。
お金を頂いての施術になるので、上記のやり方よりは専門的なものになります。
アプローチするのは同じアキレス腱でも、触れ方や圧のかけ方・調整の仕方が異なるからです。
こわばりや硬さがあるところは皮膚や筋膜の滑りが悪くなりがち。
それを滑りが良くなるように、揉みほぐしでなく調整していきます。
簡単そうにみえて奥が深い。
そんなアキレス腱の整体です。
・しっかり押してほしい
・強めにほぐしてほしい
・わかりやすく身体を動かしてストレッチされたい
そのような方には向かない手技なため、施術の前にはお声をかけて確認するようにしています。
※踵をつけてしゃがみやすくなる以外の例を挙げてます。
腰や股関節に症状があるお客さま。
股関節の動かしにくさが気になられてました。
仰向けで90度までは動けても、そこからロックする感じがあります。
筋肉の問題としてわかりやすいのは脚を持ち上がる働きをする大腰筋の硬さ。
ただアキレス腱のこわばりがこの日は気になったため、お伝えして5分強施術したところ。
股関節を曲げるのが楽になり、軽くなる。
「えっ?なんで!」と驚かれました。
症状あるのは股関節なのに。
そこから遠い足の施術でなんで動きやすくなるのか不思議なご様子。
足首の硬さは自他ともに認められます。
スポーツジムでも指摘されるけど、「ストレッチしてね」で終わり。
アキレス腱はストレッチしてたつもりだったけど。
こんなところに大きな問題があったのか、と勉強になられたそうです。
「身体って全部つながってるっていうけど、ホントなんですね!」
と嬉しいお声を頂けました。
さらに踵や甲の部分などの足首施術を加えることで、足が動きやすくなる。
と同時に立ったときに足裏の安定感も増しました。
こうなると「動かす」にくわえて「支える」働きがしやすくなります。
無意識に足指やふくらはぎなどを緊張させる癖が和らぐのがメリット。
膝や腰への負担がさらに軽減していきそうで、さらなる身体の変化が楽しみです。
なんとか変わりたくて努力してる。
自分でできることはやっている。
けれどイマイチ変化が出なくて困っている。
そのような方のお役に立てること。
それが整体の仕事の楽しさであり、やりがいでもあります。
そのようなご要望があればお気軽にご相談くださいませ。
また施術のときにもお声をかけてくださいね。
【記事を書いた人】 松本健之
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捻挫の後遺症・肩に力が入る・身体の力が抜けない・呼吸が浅い・息がしづらい状態など
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