うつ伏せの施術で頭に血が上る感じの頭痛や圧迫感が出るとき

うつ伏せ施術で頭に血が上る感じの頭痛・圧迫感の原因│池袋整体ゆっくり

2022年 2月                                                    

 

こんにちは

豊島区にある池袋整体ゆっくりのまつもとです。

 

身体の反応につきものなのが「個人差」です。

ご自分が受けてちょうどよく感じた施術。

 

紹介された別の人にはまた別の反応が考えられます。

効きすぎたり足りなかったりするなど。

 

同じ人でも体調によっては施術後にスッキリすることもあれば、グッタリと疲れを感じることもあります。

 


好転反応とは

 

施術のあとで起こる「一時的なからだの反応」のことです。

からだが改善していくなかで、不調に思えることが出てくることがあります。

 

例としては尿が濃くなったり、眠気が強まったりだるくなったりする。

押されたところの痛みが少し残る。

血が通いにくかった部分の血流が良くなることで、じんじんしたり痒みが出ることもあるようです。

 

緊張状態が緩むと、楽になるばかりではありません。

今までわからなかったダメージやストレスに気づけたりします。

 

  • 「施術で悪化した」と捉えるか
  • 気づけたことで生活習慣を「見直すきっかけ」と捉えるか

 

個人差があるところですね。

 


施術の途中で見られた変化

 

先日いらした「強押しが好きだ」というお客さま。

昔、地元にあるお店で好転反応とは違う体験をされていました。

 

おおまかにいうと施術の「後」ではなくて「途中」の出来事。

 

「頭がうっ血してきて軽い頭痛とともにクラクラしてきた」ためにお店の方へ報告。

いったん施術を止めてもらったそうです。

 

そのようなことがあったので、施術が合う合わないは大きな問題。

整体院選びは慎重にしているとのことでした。

 

そういったことをヒアリングのときに教えていただけたので、今回施術を考えるときの参考になりました。

 

【合わせて読みたい記事】

 『うつ伏せの施術は息苦しいし顔が痛いから苦手です』

 


頭に血がのぼる・うっ血・クラクラ感の原因

 

頭に血が上る感じがあるとき。

ストレスや自律神経・寝起き・血圧などが関係することが多いです。

 

ただ当時と現在ではおからだの状態は違うために、なぜそういったことが起きたのか。

その原因をいうことはできません。

 

一般的に考えられるお話としてということで、施術をしながら以下のことをお伝えいたしました。

それぞれの問題は単発よりも、合わさることでより起きやすくなります。

 


【ベッドの構造やセッティングの問題】

 

お顔のあたる部分が可変式でなく、高さを調整できないとき。

例えば平らなベッドに、胸あてとOやUの字型の枕でうつ伏せになる場合について。

 

問題ない人もいますがなかには呼吸がしにくかったり顔や首に負担を感じる人もいます。

 

はじめてのお店で感じる心理的ストレス。

くわえて物理的なストレスを我慢したまま、施術をうけることがからだに負担となることがあります。

 


【店内やベッドまわりの臭いの問題】

 

ベッドにかけられているタオルの汚れが気になったり、臭いが苦手なとき。

前のお客さまの痕跡を感じたりするとき。

 

  • 例)ベッドに顔をつけたら唾の臭いがして「オエっ!」となったなど

 

呼吸のペースが乱れたり、顔を遠ざけようと首が力んだりする可能性があります。

 

※当店はコロナをきっかけに、ベッドまわりを覆っていた茶色のタオルはやめました。

お顔のあたる部分以外も消毒しやすくなり、好評です。

 


【圧をかける角度の問題】

 

施術者の圧のかけ方によっては、うつ伏せのお客さまのアゴが上がり喉がつまりやすくなることも。

 

首の背骨の横を通る椎骨動脈。

ここがつぶされる形でストレスを受けて、血流に影響が出ることも考えられます。

そのためそうならないような角度や方向で押す技術が必要になるのです。

 


【圧をかけるペースや強さの問題】

 

せっせっと早いペースでの圧や、痛すぎる圧が続くとき。

お客さまの呼吸のペースが乱れることに。

 

よくあるのは痛みを我慢しようと無意識に呼吸がとまりやすくなること。

それらが続くと頭のなかの圧力が高まり、クラクラしてくることがあるのです。

 

反対に呼吸が早く浅くなり、過呼吸ぎみになる場合。

からだに力が入れにくくなり、目の前が真っ暗になっていくようなことがあるので注意が必要です。

 


【施術をはじめる場所の問題】

 

骨盤や脚が整っていないのに、首肩をはじめ上半身に施術が集中するとき。

「気が上がった状態」になり、頭痛がしたりうっ血した感じでぼわ~んとなったりする可能性もあります。

 


【お客さまのからだの状態の問題(体力面やからだのリズム)】

 

寝不足だったり疲労がたまっていて、体力が少ないとき。

強い施術は合わないこともあります。

 

ボウエンテクニックのようなソフトな施術でも翌日に「すごい疲れが出た」というケースが1件ありました。

ただ施術中はとくに問題なかったです。

 

女性だと月経のリズムも影響し、からだがとてもしんどい方の場合。

施術の反応が強く出てしまうこともあるかもしれません。

 


【お客さまのからだの状態の問題(背骨や肋骨の柔軟性)】

 

背中がカチカチなとき。

硬まった筋肉が、意識的にか無意識的にか指圧を跳ね返そうとする傾向。

これも見逃せません。

 

 

肺をいれる器である胸郭。

ここに柔軟性がないと押された力を受け止めにくくくなる。

肋骨が形を変えて力を逃し、たわんだりすることができない。

 

そのために息苦しさが強まることも頭に血がのぼる引き金になります。

 


【おわりに】

 

上記のような問題に配慮しつつ、やや物足りないと思われるくらいのところで施術を終了。

時間めいっぱい押してもらうのが好きな方だと、今回の施術内容は合わなかったかもしれません。

 

それでも途中頭がうっ血したり、頭痛が出ることもなし。

うつ伏せで顎が痛くもならず。

ぐいぐい押される感じはないけど奥には効いていたそうです。

 

「それそれ!」

「そこに届いてほしいんだよね」

「軽くなってスッキリ!」

 

と良い結果になりました。

 

頭に血が上りやすい方、うつ伏せでクラクラしやすい方の参考になれば幸いです。

 

 

それでは今日も平穏な1日でありますように