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腕を上げて寝る『バンザイ寝』の原因

腕を上げて寝るバンザイ寝の原因とやめたい人の対策│池袋整体ゆっくり

更新日 2022年11月11日 


バンザイ寝とは

 

仰向けで眠るときは腕が身体の横においてあるのが一般的な姿勢です。

バンザイ寝は反対で、腕をあげる姿勢のことをいいます。

 

通常とは異なることから「病気や不調が隠れている危険なサイン」といわれることも。

そう聞くとドキっとしますよね。

 

1~2分ならストレッチ効果を感じられますが、10分を超えて2~3時間になるとき。

身体にかかる負担が大きくなるので、連日続くようですとデメリットが目立つようです。

 

腕を上げて寝るバンザイ寝を示す骨格模型の画像

バンザイ寝のデメリット

 

バンザイをしていた時間やそのときの体調など。

個人差がありますが、以下のようなものが多いです。

 

  • しびれて指の感覚がなくなっている 
  • 血行が悪くて手が冷たい
  • 朝から腕が重くて動かない
  • 首肩が痛い
  • 肩こりが酷い

バンザイ寝の原因

【一般的に知られている原因】

  • 首肩こりの影響
  • 血流・リンパの流れが悪い
  • 呼吸が浅くなっている
  • 枕が合わない

 

ガチガチな背中に、頑固な首肩のコリ。

だから腕を上げたくなるのは「わかりやすい説明」なのかもしれませんね。

 

ここで考えたいのは肩こりの人みんながバンザイ寝をするわけではないこと。

血流が悪いのも同じことです。

 

通常の肩こりや血流が悪いにくわえて、なにかほかに原因があるのではないか?

当店ではそう考えています。

 

ただバンザイをすることで肋骨が引き上げられ、息を吸うのはやりやすくなる。

そういうメリットはあります。

 

そのため呼吸が浅いときや身体を早く回復させたいとき。

休憩時にそのような姿勢をとるスポーツ選手を見かけたりしますから。

 


【池袋整体ゆっくりが考える原因】

 

1つ挙げると「腕がうまく使えていない」という点です。

怪我や手術などが原因のこともありますが、それ以外で一例をあげると。

 

  • 腕がガチガチに硬い・力んでいる(軽く押されただけでもアイタタタっ!となることも)
  • 立った状態で腕を揺らしてもらうとうまく揺れない・ぎこちない
  • 前腕(手首から肘)の動きや柔軟性が少ない
  • 肘を固めて使う癖がある

 

手首から肘までを前腕(ぜんわん)

肘から肩までを上腕(じょうわん)

 

解剖学的にそう分けたときに肩に近いのは上腕の部分です。

 

ただ整体の仕事をしていてより気になるのは前腕のことも少なくありません。

 


【前腕が硬い人が多い】

 

腕をカラダの横や前から上げるのはできる人でも、前腕は別だったりします。

ある特定の動きをしてもらうとき。

 

  • スムーズにできない
  • すぐに疲れてしまう
  • 動かしている場所でないところが痛くなる(首や鎖骨まわり・肩など)

 

うまく動けていないと以上のことがみられたりするのです。

カラダは全身でつながっている。

 

よく耳にする言葉ですよね。

 

そのため手首や前腕の不具合が離れた場所に影響を与える。

胸や脇・首肩など。

 

これは考えられることだと思いませんか?

 


腕の重さで肩こりを感じる原因

【腕の重さが強い人の場合】

  • 三角筋(肩に丸みをつくる)
  • 上腕二頭筋(力こぶをつくる)
  • 大・小胸筋 (胸まわりの筋肉)
  • 前鋸筋(肩甲骨と肋骨をつなぐ)
  • 肩甲骨の下角 (三角の形をした骨の1番下の尖った部分)

このような部分に柔軟性がなくなっていることが多いです。

 


【肩がすくむ・上がる姿勢】

 

これはパフォーマンスを低下させるので、避けたいもののひとつです。

肩を下げるには、骨が下がって動けるだけの余裕・スペースが必要になります。

 

ところが肩甲骨の下部分のまわりの筋肉が硬いとき。

ここにストッパーがあり邪魔をしているため、肩甲骨が下に動きにくくなるのです。

 

【関連記事】

『首肩こりの原因となる不良姿勢 肩甲骨の挙上』

 


バンザイ寝を防ぐ方法、やめたいときの対策

【バンザイ寝を軽減するストレッチ】

 

日常生活は、決められた流れで動くことが多いですよね。

 

起きる時間にはじまり、会社までの道順や乗る電車。

会社でPCを長く使う人なら、身体の動かし方も限られてきます。

 

起きてるときに腕をバンザイして上げる。

そんな時間はないと思われます。

 

ですので以下のストレッチや動きをあえて日中に取り入れるのがおすすめです。

 

  • 天井を見上げバンザイをしたまま10秒程キープする
  • ゆっくり腕を下ろす

 

会社にいるときなどに、首が痛くないように気をつけながら何回かやってみてください。

 ※『胸郭出口症候群』の方は除く

 

ほかには就寝時に仰向けになってるとき。

前方向(天井)に持ち上げた腕や脚をぶらぶらと30秒ほど揺らしてみる。

 

これも2~3回繰り返すと寝返りがしやすくなる方法です。

 


【肩や腕の緊張を緩めるために大切な指や手】

 

デスクワークや立ち仕事により、生活のなかで偏った使い方をされ続けた結果。

 

無意識に身体は、縮まって固くなった部分をストレッチしてくれています。

生理現象である寝返りと同じように。

 

バンザイをするのも夜間に必要となる身体の修正作業なのかも?

そんな考え方をするとき。

 

大切になるのは昼間にほどよくバランスを整えておくことです。

 


【昼間の時間を有効活用がおすすめ】

 

また指や手の緊張は腕や肩の状態と関係が深いもの。

知らずに硬くなったりコリができているのが指や手だったりします。

 

肩や腕の力が抜けない人は指や手がこわばっていたり。

緊張していることが多くみられるんです。

 

なので施術で指や手にアプローチすることも少なくありません。

 

以下のページでは指を使ったエクササイズもご紹介しています。

興味のある方はあわせてお読みください。

 

【関連記事】

『力が抜けない』

 


【おわりに】

 

ふだんは布団のなかで腕をおろしている人でも、日によってバンザイしたくなる。

そんなときもあります。

 

布団のなかに腕があると暑いときは、外に出すのが自然な流れ。

それは悪いことではありませんよね。

 

なんとなくこの姿勢を取りたくなる。

気づくとこの形になっている。

 

それは就寝中に身体が必要としていることだからです。

 

腕を上げる必要性を少しずつ減らしていく。

和らげていくためにも日々できることがあります。

 

ストレッチや体操の効果がすぐには感じられないとしても。

身体を労う心がけをふだんから続けていく。

 

そんなことを大切にしていきたいものですね。

 

 

今日も平穏な1日でありますように

 

池袋整体ゆっくりのオープンのボードとスマイル缶の画像