腕を上げて寝るバンザイ寝は首肩こり腰痛の原因になる 池袋整体ゆっくり
2018年 12月
こんにちは
豊島区にある池袋整体ゆっくりのまつもとです。

朝気づくと布団のなかでバンザイしてたり、仰向けに寝ると腕をあげたくなるとき。
病気や不調が隠れているサインがあるらしく、『バンザイ寝』なんていうネーミングをみかけました。
腕を上げたまま寝ていると手がしびれて目覚めたり、指の感覚がなくなっていたり、朝から腕が重いという声が聞かれます。
バンザイ寝でよくある原因(結果)として簡単に書くと以下のようなものみたいです。
- 首こり肩こり
- 血流・リンパの流れが悪い
- 呼吸が浅くなっている
初回の施術のときに「腕を上げて寝たくなる」といわれた何名かのお客さま。
その首こり肩こりの様子を少し詳しく書いてみます。
- 肩がすくんだ状態である (僧帽筋や肩甲挙筋といった首肩こりに関係する筋肉が縮まっている)
- 脇の周りや腕のつけ根が硬まっている (ローテーターカフと呼ばれる筋肉群や前鋸筋などが縮まっている)
- 肩甲骨の下部分(下角)の肋骨や筋肉に柔軟性がなくなっている (脊柱起立筋や広背筋などが縮まっている)
肩がすくむ=上がっている状態が日常的にある場合。
肩甲骨の下部分のまわりが硬い=ストッパーがあるため、肩甲骨が下に動きにくくなっている場合。
肩や肘を下げるのがしにくくなる。
下げようと意識すればできなくもない。
この「意識」が薄れてカラダの「自然な状態」が現れるのが就寝時。
ラクな状態・心地よい状態を選ぶのが自然なため、腕をあげてバンザイ寝の姿勢になっていることが多いようです。
またウエストのくびれの部分にあたる骨盤と肋骨のスペースが狭くなっているとき。
窮屈になった部分を無意識にストレッチしようとして、腕を上げることも考えられます。
くびれ周りが狭ばまりキツくなると呼吸もしにくくなります。(呼吸が浅い状態)
呼吸の話になるまえに解剖学の基本的なルールを紹介します。
- 上・・頭の方向
- 下・・足の方向
- 前・・顔がある方向
- 後・・後頭部の方向
図で見るとこんな感じ。

上といったら頭の方向を指します。
立っていたり座っているときの「上」は天井方向になり、仰向けのときの「上」は壁がある方向。
うつ伏せだと「前」は床方向になり、仰向けの姿勢での「前」は天井方向になります。
呼吸がしづらいときにバンザイ寝になる話に戻ります。
息を吸うとき、肋骨は上(頭のほう)に向かって動く。
腕を上げる=肋骨を上げることになるので、息は入りやすくなります。
スポーツ選手が試合中に腕をあげて(肘は曲げて)呼吸を整えているシーンもみかけられます。
ただ息を吐くのは肋骨が下がる必要がでてくるので、腕を上げたままだとやりにくい。
睡眠時には、呼吸が浅くなるにくわえて吸う・吐くのリズムが崩れている可能性も考えられそうです。
ふだんは布団のなかで腕をおろしている人でも、日によってバンザイしたくなるときもあると思います。
良い悪いではなくて、「今必要があるからカラダはそうしている」ということ。
カラダは優秀なので、誰にいわれなくても自分に具合がいいように働きかけてくれてます。
布団のなかに腕があると暑いときは、外に出すのが自然な流れ。
なんとなくこの姿勢を取りたくなるというのがあれば、おそらくそれは今必要なことです。
足を組むと骨盤が歪むとかいわれても、足を組みたくなっているのが現状。
そんなときにムリに組まないようにしていても疲れますので、組んだほうがラクだったりしますよね。
バンザイ寝はカラダの現状を知る手がかりになります。
日常生活のなかでは決まった動きが中心になり、デスクワークでは腕を上げておく時間は少ないというかほぼないです。
そこで会社にいるときに、おすすめなことがあります。
首が痛くないように気をつけながら、座った状態で天井を見上げバンザイをしたまま10秒程キープしてみる。
何回かやっておくと、夜布団のなかでバンザイするのが減っていくかもしれません。
『胸郭出口症候群』の方はつり革つかんだり腕を上げるとしびれや痛みが出たりするので、ご注意ください。
ほかには仰向けで前方向(天井)に持ち上げた腕や脚をぶらぶらと30秒ほど揺らしてみる。
これも2~3回やると寝返りがしやすくなるようになるのでおすすめです。
それでは今日も平穏な1日でありますように