豊島区の池袋整体ゆっくり│頭蓋仙骨療法・クラニオセイクラルセラピー
2019年 8月
こんにちは
豊島区にある池袋整体ゆっくりのまつもとです。
頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラルセラピー)について。
簡単にご紹介しますね。
まず頭蓋は「ずがい」でなく「とうがい」と読みます。
施術方法は神経がスムーズに働くようにするソフトタッチで行われます。
目的は脳や神経を衝撃から守り、栄養を届ける脳脊髄液(CSF)の循環を整えること。
もみほぐしではないやり方で、自然治癒力が発揮しやすい状態へと身体を促すのです。
- 原因がはっきりとわからない不定愁訴(頭痛やめまい・消化器や睡眠の問題など)
- 交通事故でのダメージや強いストレスを受けた身体
- 自律神経の不具合
- 慢性的な脳や身体の疲労の回復
などに状態に対して有効とされています。
頭蓋骨の構造について。
ヘルメットのような作りではなく、23個の骨が組み合わさってできている寄木造りのようなもの。
ここがポイントです。
そのため頭蓋仙骨療法では、次のような考え方をしてます。
- 「組み合わさった骨のつなぎ目がわずかに動く」
- 「通常の肺呼吸とは別の呼吸リズムを持っている」
紙1枚の薄さといわれるそのリズムを、頭や骨盤で感じて整えていきます。
5gタッチというのが有名で、10円玉の重さ(4・5g)で触れるイメージ。
実際はもう少し軽く触れたほうがよいようです。
まぶたを閉じたうえから眼をおさえて不快感がないくらいの圧ともいえます。
頭蓋仙骨系の研修に参加するのははじめてではないのですが。
今回10回弱の研修に参加するなかで、とてもいい学びを得られました。
参加者は理学療法士や整形外科勤務の方・美容整体の経営者などいろいろです。
通常の整体研修の場合。
講師がお手本として参加者に実技をして、まわりの参加者がそれをみる。
次に参加者同士ペアになって実技をし、講師がそのつどアドバイスなり修正を加える。
こんな流れが多いのですが、今回の1番の違いは講師の方を相手に実技をできること。
「ちゃんとできているのかどうか」が曖昧になるのが通常の研修のデメリット。
今回は参加者の実技に対して、講師からきちんと判断してもらえる。
フィードバックのが大きなメリットです。
具体的にどこがどうダメだったのかの指摘を受けます。
そのあと参加者同士で練習。
また講師の方の頭や骨盤に触れて、チェックを受けるという流れですすみます。
- 頭は敏感な部位であること
- 仰向けの姿勢は無防備でもあること
このことから触れ方によっては、受け手の気分が悪くなることがあります。
通常は施術者の技術不足なことが多いようですが。
受け手側がもともと神経質だったり感覚が過敏だったり。
身体になにか問題が隠れている方の場合。
触れ方に問題はなくても、受け手にマイナスな反応が出るため注意が必要なようです。
頭蓋骨の小さな動きを感じるときは、繊細な感覚が求められます。
- 施術者の姿勢が悪い
- 肘や腕・指が緊張して硬くなっている
- リズムを感じとろうとしすぎて意識が狭くなっている
初心者にありがちな以上の傾向があると、リズムをよむのが難しくなる。
そのため基本的なことをどれだけきちんとできるか。
そこがポイントになります。
ある参加者の方は、触れ方は問題ないのにリズムがよめないことが続いてました。
余分な力も抜けているし、姿勢も悪くない。
なぜよめる条件が整っているのに、よむことができないのか。
詳しくは書きませんが、講師の方があれこれ試案した結果わかったのは「繊細すぎた」こと。
そして次のように話をつづけました。
「施術者の感覚のレベルが通常より高いため、リズムがよめないのはレアケース」
「参加者の素晴らしい一面が出ています」
そんなやり取りを聞いていて、自分にはないものを持つ参加者を羨ましく感じたのを覚えています。
どうしたら参加者がリズムをよめるようになるのか。
事務的にならずにいろいろ仮説を立てて検証していた講師の姿勢が印象的でした。
それと限られた時間のなかで
「少しでもできるようになってもらいたい」
そんな講師の熱い気持ちも伝わってきましたね。
また別のある日。
これは僕のことですが、頭のある部分の触れ方で注意を受けました。
講師のやり方と違うというのが理由です。
頭のなかが「?」でした。
いままでいくつか受けてきたクラニオの研修ではそんな指摘をされたことがなかったから。
市販されている教本にも書かれているやり方でもあったから。
なによりも同じようにやっている「つもり」だったから。
講師のやり方と僕のやり方。
両方をスマホで写真を撮ってもらい、「どこが違うか見比べてみて」と困り顔の講師。
「うーん・・」
そんなに違うところはないように見えたので素直にそのように伝えたところ
「えーっ!ぜんぜん違うだろうよォー!」
と強めにダメ出しされる結果に。
よく見ればたしかに違ったのです。
ただ視野が狭くなっていたため、その違いを見ることができなかった。
反省・・(大きな声出しちゃってゴメンねと謝られてしまいました)
この体験は貴重でした。
思い込みの怖さを勉強できましたし。
過去に習ったやり方が必ずしも間違いということではなくて。
個人的にはここで習えたやり方のほうが理にかなっている。
そのことをはじめて教えてもらえたから。
後日お世話になっている先生のところでお話ししたところ
「私もそのやり方のほうがいいと思いますね」
と同意してもらえたのも力になりました。
ほんの少しの違い。
その「少し」がやはりコツであり大切なんだと。
配られたオリジナルテキストを読み、新たな知識を得たり。
参加者同士で要点をおさえた実技練習に取り組んだり。
初日にはわからなかったものに手応えを感じはじめたり。
毎回のなかでなにかしらの発見がある研修の日々。
楽しいです。
そのなかで軽い衝撃を受けた日がありました。
繊細なタッチに必要な「余分な力を抜く」ための講師がやっている工夫や取り組み。
そこに大きな発見があったのです。
「これだと!」
理にかなっているんです、その姿勢ややり方が。
意識や気の配り方が。
正直これを教えてもらえただけでもこの日は元をとれたのでは、と個人的に思っていて。
いまもクラニオ以外の施術のときにもおおいに活用させてもらってます。
さいごに。
お客様からときどき聞かれる質問をご紹介しますね。
「整体研修を選ぶ基準ってあるんですか?」
金額以外で大切にしてるのは以下の2つです。
- 講師が現役で、臨床で使っている手技が習える
- 教える内容がつねにブラッシュアップされている(指導するなかで発見があるから以前とは違ってくる)
今回は2つをクリアした満足する内容の研修でしたよ。
いまのところ頭蓋仙骨療法のみでの施術メニューは考えてません。
ただ施術の相性の良いボウエンテクニックに少し取り入れて活用しております。
それでは今日も平穏な1日でありますように
【お詫び】
営業日カレンダーのお休み以外の日も、整体研修で外出してました。
- 当日のご予約に対応できない
- 予約の枠が減ってご希望の時間で受付できない
などお客様にご迷惑をおかけすることもあったと思います。
現在不定期で参加している整体研修に加えて、近々『内臓の整体研修』が始まります。
引き続き上記のようなことが考えられます。
どうぞご了承くださいませ。
レベルアップした施術で皆さまに貢献できるように、これからもコツコツやっていきますね。
引きつづきよろしくお願いいたします。