整体師の独立開業の注意点と必要なもの│豊島区の池袋整体ゆっくり
2017年 12月
こんにちは。
豊島区にある池袋整体ゆっくりのまつもとです。
今回の内容は、雇われの整体師の方がお店から独立開業をするとき。
是非とも知っておいてほしいことについて書いてます。
独立開業するときに役立つことは4つです。
- 1人で抱えこまない(専門の方・機関に相談)
開業から時間が経つごとに多くのお客様にいわれたことが、「元気になられましたね!」のひと言。
開業準備に追われ、体力面で疲れていました。
それ以上に心身ともにダメージが大きかったことがあります。
前に勤めてた整体院での「経理処理上の疑問点」にはじまる様々なことです。
おかしな点や納得できないこと・ふつうに考えてつじつまが合わないことなどがある場合。
一般論になりますが、専門家の方に相談するのが確実です。
(労働基準監督署や税務署・弁護士はじめ税理士など)
「う~ん、そういうのはあまり聞かないですね・・」
「それはちょっと変ですよ」
と客観的な立場から教えてくれたりします。
味方になってもらえて安心できますし、やはり心強いです。
- やりとりの記録を残しておく(音声・写真・詳細なやりとりのメモ)
なにかあったときに備えて、水掛け論にならないようにするためです。
日付、時間、誰が誰と、出来事、会話の内容などをできるだけ具体的に書いておくのが理想的。
- 署名捺印(しょめいなついん)は証拠能力が高いので注意が必要
お店から独立するとき、応援されながらスムーズに見送られるなら嬉しいですよね。
別の大都市で働く先輩が独立するとき。
そのお店の院長は、ていねいにホームページでその旨を書かれてました。
ただ整体院によっては、いくつかの注意書きがある書類に『署名捺印』するよう求めてくる場合があります。
まず内容をしっかりと理解しましょう。
何の法的根拠もないことが多いので、おかしな項目があれば拒否してください。
(就業規則で退職するときに書類に署名捺印が義務づけられている場合を除く)
可能ならコピーして専門知識のある人と検討するのが安心です。
ただ自信がないのか、「書類を外に持ち出すのは禁止」といわれたりすることもあるようです。
独立後の新しいお店に来る「お客様リストの提出」を求められたとき。
これも妥当なら拒否がいいでしょう。
さらに開業前には、独立する旨のハガキを担当のお客様に出しておきたいところ。
ところが個人情報保護法に違反することになるから、ダメと言われることもあります。
専門家にいわせると「そんなことはあり得ない」そうです。
開業後の新しい店から、雇われていたお店のお客様情報からハガキを送るのはアウト。(これは当然です)
ただ従業員として勤務している場合。
担当のお客様にハガキを出すのはまったく問題ありません。
雇い主側が本来の内容を誤解させる言い回しで話してきたりすることもあるので、ご注意ください。
- 疲れているときに、大事な決断をすぐにしない(判断が極端になる傾向あり)
また院長の奥さんや知人などが経理を担当している場合。
スタッフ1人に2人がかりでプレッシャーをかけてくるケースも考えられます。
ストレスが強くかかったとき。
私たちは「戦うか逃げるか」といった極端な反応をとりがちです。
「グレー」ゾーンが抜け落ち、「黒か白か」になり柔軟に考えたり、対応しにくくなるのです。
注意事項が並べられた書類をお店の外に持ち出すのを禁止されたとき。
読めばおかしいとわかる箇所を、周りに相談させないようにしたいのでは?
そう疑う余裕すらなくなります。
大したことではないからという体を装い、判断を鈍らせて署名捺印を急かせられたとき。
少しの勇気をもって、小さな声でもかまわないのでこう伝えてください。
「今は(よくわからないので)署名捺印できません」
そのあとで、信頼できる方々に相談されることをおすすめします。
雇われの整体師が、整体院の独立開業を考えるときに重要な点を繰り返します。
- 悩みを1人で抱えこまずに専門の方・機関に相談する
- プレッシャーがかかっているときに大切な問題を即決しない・わからないと逃げることも必要
- 水かけ論を避けるために具体的なやりとりの記録を残しておく
- 証拠能力が高い署名捺印(しょめいなついん)は細心の注意を払う
ここから少し話が変わります。
施術の様子を録画している整体院をネットで見つけました。
かかりつけの弁護士の助言によって、患者さんの許可を得て同意のうえでやっているそうです。
なにか問題があったときに双方に役立つからとのこと。
たしかに大事なことになります。
防犯カメラ設置に際しては、事前に通知義務(従業員・お客様などに対し)があることが勉強になりました。
許可なく置いてる店があるとしたら(ないでしょうが)アウトなわけです。
話を戻します。
なぜ独立開業を考えるのか。
- 待遇や働き方に改善点がある
- 居心地がよくない
- 仕事内容に問題がある
- 勤務先のお店がなくなると話をされた
いろいろあると思われますが、よく聞かれるのが金銭的なもの。
経営者からすれば、スタッフは「低賃金で働いてもらえる」メリットがあります。
そのために開業や独立してほしくないと考える院長もいるでしょう。
独立するとこんな大変なことがある。
面倒だよと「マイナス面ばかりを強調」されるケースも聞きます。
記憶に残る先輩たちの勇気づけは、その類とは正反対のものです。
「いつまでも雇ってもらう立場でいちゃダメだよ」
「都合よく使われないためには、独立開業するぞと思って仕事したほうがいい」
「毎日のなかで小さくてもいいから発見をして、経験を積んでいくことが大切だからね」
その言葉通りに4人の先輩が独立開業していきました。
大変なこともあるけど、独立して良かったことのほうが多いなど。
先輩から開業後のことを聞いて、エネルギーをもらってます。
もちろん整体師がみんな独立してやるべし!ということはありません。
整体学校時代の同期の場合。
経験と腕は十分なはずなのに、今も都内にある人気整体院で長く活躍しています。
院長から学ぶことがあったり、きっと待遇や居心地もいいのでしょう。
引きつづき陰ながら応援させてもらいます。
僕の場合は、スタッフ2人がほぼ同じタイミングで開業のため退職。
開業当時「2人同時ってなにかあったんですか?」とよく聞かれました。
施術のなかで体験談をお伝えしてます。
同じような立場で悩んでいる方へ。
交渉事などを前にしている方へ。
なにかのお役に立てば幸いと思い、今これを書いてます。
お客様へ。
開業の前後は、諸事情がありとても疲れていました。
ご心配をおかけしたことと思います。
お気遣いいただいた皆さま、ありがとうございました!
これからもコツコツ勉強を続けて地道に歩んでまいります。
今日も平穏な1日でありますように